Column54 伝える一行!アオリ文(前)
『アニメ三銃士』に関するコラム。今回から2回にわたり放送当時の雰囲気を伝える「アオリ文」を紹介します
「アオリ文」とは本放送当時に新聞のテレビ欄にサブタイトルと共に掲載された一行ほどの文章。各話の見どころを端的に表しているのもあれば、微妙なのもあったりするのもご愛敬。ネットなど存在しない時代では、その一文からファンはこれから放送される話の中身をあれこれ想像しては楽しんでいました。そんな当時の雰囲気を感じていただけると嬉しいです。なお出典は『朝日新聞』の縮刷版です。ひょっとしたら放送当日の紙面や他の新聞では別のアオリ文が掲載されていたかもしれませんが、その辺りはご容赦ください。
今回は前半の26話分(パリ編・首飾り編)を紹介します。
■パリ編(#01~#13)
#01:象のいるパリ(1987年10月09日)
⇒(なし)
#02:ロンドンからの手紙(1987年10月16日)
⇒(なし)
#03:パリの三銃士(1987年10月23日)
⇒3対1、銃士隊のスター三銃士と決闘するダルタニャン
#04:ダルタニャンのお風呂屋さん(1987年10月30日)
⇒(なし)
#05:ラブレターの罠(1987年11月06日)
⇒にせのラブレターの罠から王妃を救うダルタニャン
#06:パリの大逃走(1987年11月13日)
⇒バッキンガム公爵の身代わりとなって脱出する銃士アラミス
#07:ダルタニャンの引っ越し(1987年11月20日)
⇒アラミス救出作戦
#08:アラミス救出作戦(1987年12月04日)
⇒新兵器でアラミスを救出するダルタニャンとジャン
#09:はだしのジャンのお母さん(1987年12月11日)
⇒生き別れた母親そっくりの女性が…
#10:狩りはベルサイユで(1987年12月18日)
⇒母親そっくりの女性とジャンとの出会い
#11:折れた剣(1988年01月08日)
⇒重傷のアトスを助けるダルタニャンのおばけ作戦
#12:あこがれの銃士(1988年01月22日)
⇒ダイヤの首飾りとアンヌ王妃のピンチ
#13:スパイは誰だ(1988年01月29日)
⇒コンスタンスがスパイだって?
アオリ文は第3話で初掲載。続く第4話は未掲載で、第5話から毎回掲載。また第7話のアオリ文「アラミス救出作戦」が続く第8話のサブタイトルに流用されていたり、模索振りが感じられます。ひょっとしたらアオリ文まで含めて一つのサブタイトルだったのかもしれません。
■首飾り編(#14~#26)
#14:パリ脱出(1988年02月05日)
⇒王妃の密使として英国へむかうダルタニャン
#15:危険な旅(1988年02月12日)
⇒リシュリューのわなを突破するダルタニャンと三銃士
#16:急げ!ダルタニャン(1988年03月04日)
⇒ダルタニャンの後を追う美女ミレディー
#17:一人はみんなのために(1988年03月11日)
⇒炎の中から脱出するアラミスとダルタニャン
#18:ダルタニャンのお葬式(1988年03月18日)
⇒墓の前で泣くコンスタンス
#19:港のすれちがい(1988年03月25日)
⇒密使として英国へ向かう決心をするコンスタンス
#20:ダルタニャン海を渡る(1988年04月08日)
⇒ダイヤを狙う悪女ミレディー
#21:王妃のダイヤモンド(1988年04月15日)
⇒ロンドンにアンヌ王妃が?
#22:ロンドン塔の大烏(1988年04月22日)
⇒ダルタニャン対ミレディー
#23:ロンドン塔脱獄(1988年05月06日)
⇒ミレディー自殺?
#24:ミレディーの逆襲(1988年05月13日)
⇒コンスタンスのピンチ
#25:ドーバーの嵐(1988年05月20日)
⇒大嵐の中、船上の決闘
#26:ルーブルの大舞踏会(1988年05月27日)
⇒ダイヤの首飾りを敵に渡すな
アオリ文のノウハウも固まったのか、各話の見どころや活躍するキャラクターが書かれています。特にミレディーはサブタイトルの登場は1回(第24話)ですが、アオリ文には4回も登場していて、「首飾り編」でも存在感の大きさが現れています。
今回はここまで。後半26話分のアオリ文は次回紹介します。
(記:2022年01月29日)